すいかの履歴書

一生懸命、生きている人の日記。

シューカツ・その2

就活が3年生の12月"解禁"だったので、4年生になる前の春休みには既に内定が出ている学生は多い。いわゆるベンチャー企業なんかは早期に内定を出している。その内定を得た上で大手企業の選考に臨むのが一般的だ。

そんな中で自分はいわゆる「無い内定」の状態で、就職活動を続けていた。

 

前回のブログで書いた、最終面接まで進んだ企業を受ける際には綿密な計画・対策をした上で臨んでいた。先方が求めている人材とは何か、自分が会社に対して提供できることは何か…など。

いろんなことを考え準備した上で臨んだ、副社長との面接。そこで言われたのは「あなたの本心が見えない」。緊張のあまり、当時の状況を正確には思い出せないが、そんなことを言われた記憶がある。そして、予想通り不合格であった。

 

そんなこともあって、これから受ける企業には「ありのままの自分」を表現しよう、そう思っていた。アナ雪ではないが、そうするのが一番いいんじゃないかと、なんとなく感じていた。そう思って、2014年3月の就活に臨んでいた。

 

大学の図書館に設置されているパソコンで企業調べをしていたとき、プレジデントだったかの経済誌で気になる特集を見つけた。

「あまり知られていないけど年収が高いランキング」

面白そう!と思って、画面をスクロールした。すると確かに、聞いたことはないけれど高年収の企業がズラズラと出てくる。その中に、私でも知っている企業があった。誰でも知っている、全国的に展開しているアイスクリーム屋さん。平均年収は700万円越えだった。それにつられて、マイナビからエントリーした。

 

そうして参加した就職説明会。帰り際、参加者全員にアイスクリームのギフト券を配っていた。「交通費としては足りないかもしれませんが、宜しければお受け取りください」有り難く受け取った。「なんていい会社なんだ!」

説明会に行ってもそっけない対応をされる会社も多い中、わざわざて手渡しでギフト券をくれるなんて…その説明会では結構つっこんだ所まで話してくれて、その企業の懐の深さに惚れた。
その説明会では、筆記試験も同時に行われた。自分は無事に通過することができて、一次面接に進むことができた。

その面接で「いま一人暮らしですか?」と聞かれた。私は「いや、二人暮らしです」と答えた。そこで色々と話をして、実は結婚しているんです。ということを正直に伝えた。なかなか稀有な例とは思うが、担当の方は私の話をしっかりと聞いてくれた。

そして、一次面接は通過。二次面接に進んだ。部長級の方2人と、人事の担当者2人が同席する4対1の面接。

「最近読んだ本は何ですか?」

とっさに、「『ストレングスファインダー』っていう、自分の強みを知ってそれを仕事に活かす本です」そう答えた。二次面接も通過して、最終面接に進むことになった。

最終面接の日は4月4日。マイナビ上で日程を決める。おそらく候補者は5人いた。そこで自分は考えた。当日は午前中に面接をして、それを基に午後、内定者を決める会議が行われる。もしそうだとしたら、最初もしくは最後の候補者であれば印象に残りやすいのではないか?

自分なりにそう仮説を立てた上で、自分は5つあるうち最後の枠に予約をした。

あくまでも予測だけれども、「どうしたらこの会社の内定を取れるのか」そのことを考え、本当に必死だった。